ITmedia Security Week 2025 秋 セキュリティ対策を「リデザイン」する ~「自社の本業」「セキュリティ人材の本分」に集中するための「視点と手段」~

モーニングセッション1 50社超の独自調査で判明した
サイバー攻撃被害の損失額の現状

株式会社KMC代表 editor-in-chief中村 建助
モーニングセッション2 攻防を変える!現場視点のゼロトラスト

株式会社トライコーダ代表取締役上野 宣
モーニングセッション3 セキュリティインシデントを他人事にしてはならない
〜実際の事例から見えたこと〜

大阪大学D3センター 教授, CISO猪俣 敦夫
モーニングセッション4 エンドポイントを守るために気にすべきこと

株式会社川口設計代表取締役川口 洋
モーニングセッション5 備えあっても憂いあり!ランサムウェア攻撃の迷宮で
"最悪を避ける力"を養うためのアイテムとは

GMOあおぞらネット銀行株式会社執行役員 CIO兼CISO金子 邦彦
基調講演1-1 生成AIの利用・悪用を踏まえた
サイバーセキュリティの考え方

イー・ガーディアングループCISO兼 EGセキュアソリューションズ取締役CTO徳丸 浩
基調講演1-2 竹中工務店のデジタル変革における
情報セキュリティ対策の取り組み

株式会社竹中工務店デジタル室 デジタル企画グループ シニアチーフエキスパート高橋 均
基調講演2-2 認証認可唯我独尊 第参章

株式会社インターネットイニシアティブ根岸 征史
基調講演2-2 認証認可唯我独尊 第参章

SBテクノロジー株式会社辻 伸弘
基調講演2-2 認証認可唯我独尊 第参章

piyokango
基調講演3-1 インフォスティーラーが変えた
クラウド環境のアタックサーフェス

多摩大学大学院特任教授西尾 素己
基調講演3-2 ASMを意思決定エンジンへ:
優先度駆動の能動的防御

サイバーセキュリティアドバイザー名和 利男
基調講演4-2 自社に合ったセキュリティ運用・対応とは?
~内製化とアウトソースのベストミックス

GMOサイバーセキュリティ by イエラエ株式会社サイバーセキュリティ事業本部 執行役員 兼 副本部長阿部 慎司
基調講演5 事例で学ぶ、国内企業にランサムウェア被害が
拡大する本当の理由
~なぜ対策が不十分なのか、なぜ復旧が進まないのか~

神戸大学大学院教授 情報セキュリティ大学院大学客員教授 博士(工学)森井 昌克

参加特典
視聴&アンケート回答で Amazonギフトカード プレゼント
※条件の詳細は視聴ページ内にある案内をご確認ください ※AmazonはAmazon.com, Inc. またはその関連会社の商標です

ランサムウェアに
強い組織が
作れるようになる

自社の本業と
セキュリティ人材の本分を
伸ばす仕組みとは

能動的サイバー
防御の実践に
ついて学べる

ランサムウェアをはじめサイバー攻撃関連の報道が相次ぐ中、企業は危機感を高めています。特に生成AI活用が加速しつつある現在はデータ、人、組織を包括的に守ることが不可欠。しかし、セキュリティ対策がピンポイント対策の集積となり、人材不足も重なって迅速な検知・対処に課題を抱えている例が少なくありません。

経営環境変化に対応し、安全に事業を継続、発展させるには、サイロ化した人手中心の対策を「統合的に守る仕組み」へとリデザインすることが急務です。何を自社で守り何を外部に任せるべきか、何を人が担い何を自動化すべきなのか。現実的な道標を提示します。

開催概要

名称
ITmedia Security Week 2025 秋
セキュリティ対策を「リデザイン」する
~「自社の本業」「セキュリティ人材の本分」に集中するための「視点と手段」~
会期
2025年11月25日(火)~ 12月1日(月)
形式
ライブ配信セミナー
主催
@ITITmedia エンタープライズITmedia エグゼクティブ
参加費
無料
対象者
ユーザー企業の経営/経営企画、社内情シスのマネージャ/担当者、セキュリティ担当のシステムエンジニア、SIerなど

※申込の締切は 2025年12月1日(月)14:00 までとなります。

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プログラム

Day1 11月25日(火) サイバーセキュリティリスクとマネジメント

DXの加速によりデジタルへの依存が深まったことで、セキュリティのリスクが急増しています。AIを悪用した攻撃も新たな段階に入り、脅威は想像を遥かに超えるものとなっています。このリスクをいかにマネジメントし、有事にどう備え、説明責任を果たすか。企業に課せられた喫緊の課題とその解決の道筋を明らかにします。

モーニングセッション1 11月25日(火) 10:00~10:40
50社超の独自調査で判明したサイバー攻撃被害の損失額の現状

年々拡大し、深刻さを増し続ける企業へのサイバー攻撃被害。被害による損失額はどの程度のものなのでしょうか。実際にサイバー攻撃被害を受けた50社を超える調査のIR資料を読み解くことで明らかになった実態をお伝えします。

株式会社KMC
代表 editor-in-chief
中村 建助 氏30年以上、新聞社系出版社に在籍後独立し、メディアコンサルティング会社を設立。25年以上IT、DXをウオッチし続けており、経済・経営、環境にも詳しい。ウェブと紙媒体6誌の編集長を歴任。講演・モデレーション経験多数

※本講演は過去の再放送です。講演内容は配信当時(2025年9月16日)の情報となります。

セッション1-1 11月25日(火) 10:50~11:20
攻撃を恐れず事業を守る! NIST CSF2.0で再設計するサイバー・レジリエンス

サイバー攻撃は「防ぐ」から「復元できる」体制へ。本セッションでは、NIST CSF2.0を軸にセキュリティと事業継続を統合的に捉え、Acronisのデータ保護・検知・復旧の一体型ソリューションがいかに企業のレジリエンスを高めるかを解説します。

アクロニス・ジャパン株式会社
ソリューションエンジニアリング統括部 ソリューションアーキテクト
杉山 吉寿 氏

セッション1-2 11月25日(火) 11:30~12:00
流行の技術に踊らされていませんか?本当に“あるべき”セキュリティ投資とは

常に新しい技術が生まれてくるITの世界。世の中で流行り言葉(バズワード)のように取り沙汰された新しい技術を自社にとって必要かどうか?使いこなせるかどうか?考える前に導入してお守り的な安心感を求めてしまうケースが散見されます。果たしてそのままで良いのでしょうか?このセッションに出ると誰でもあるべきステップを踏める考え方を身につけられます。

株式会社VLCセキュリティ
マーケティング・ブランディング本部 執行役員 CMO マーケティング・ブランディング本部長
宮﨑 謙太郎 氏

基調講演1-1 11月25日(火) 13:00~13:40
生成AIの利用・悪用を踏まえたサイバーセキュリティの考え方

生成AIは急速に進化し、私たちのビジネスを大きく変革している一方で、新たなサイバーセキュリティの脅威も生み出しています。本講演では、生成AIの技術的進歩を振り返りつつ、悪意のある攻撃者による悪用事例やプログラム開発における脆弱性混入リスクを具体的に解説します。さらに、組織や個人が生成AIを安全に活用するための実践的なセキュリティ対策について、最新の動向を踏まえながらお話しします。

イー・ガーディアングループCISO
兼 EGセキュアソリューションズ取締役CTO
徳丸 浩 氏ウェブアプリケーションセキュリティの第一人者。脆弱性診断やコンサルティング業務のかたわら、ブログや勉強会などを通じてセキュリティの啓蒙活動を行う。著書「体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方 第2版」は、“徳丸本”と呼ばれ広くウェブ従事者に支持されている。

セッション1-3 11月25日(火) 13:50~14:20
ハイブリッド環境を踏まえたID管理とガバナンスでセキュリティを強靭化せよ

ハイブリッド環境の拡大に伴い、システムごとに分散したID管理は、運用負荷やセキュリティリスクの温床となっています。本講演では、「IDを基盤としたセキュリティ戦略」の重要性を紐解き、OpenTextの統合的なID管理とガバナンス(IGA)ソリューションで、どのように認証・認可を強化し、組織全体のセキュリティを強靭化できるかを実例を交えて紹介します。

オープンテキスト株式会社
ソリューションコンサルティング統括本部 DevSecOps ソリューションコンサルティング部
リードソリューションコンサルタント
岡田 昌之 氏

セッション1-4 11月25日(火) 14:30~15:00
「人材不足に挑む」AIで変革する次世代セキュリティ運用

DX推進で複雑化するIT環境と高度化する攻撃、人材不足に悩む企業へ。AIと自動化でセキュリティ運用を効率化し、IIJGlobalの統合運用力と専門知見を活かした、変化に強い次世代防御モデルの実践戦略を紹介します。

株式会社IIJグローバルソリューションズ
Value Design本部 Value Development部 副部長
吉田 拓未 氏

協賛:テクマトリックス株式会社

基調講演1-2 11月25日(火) 15:10~15:50
竹中工務店のデジタル変革における情報セキュリティ対策の取り組み

竹中工務店は、デジタル化による生産性向上及び顧客価値創造をデジタル戦略として掲げて取り組んでいます。一方で、サイバー攻撃によるリスクも高まっており、情報セキュリティ対策がこれまで以上に重要となっています。サイバー攻撃の高度化と自社のデジタル化を背景として取り組んだ情報セキュリティ対策についてご紹介します。

株式会社竹中工務店
デジタル室 デジタル企画グループ シニアチーフエキスパート
高橋 均 氏1992年に株式会社竹中工務店に入社。情報システム部門において、自社のインフラ企画・構築・運用・セキュリティ業務を担当。2013年からはICTセキュリティ責任者として、竹中グループ全体のセキュリティ確保に従事し、現在に至る。

セッション1-5 11月25日(火) 16:00~16:30
生成AIを安全に使いこなすために 〜導入前に知るべきデータ防衛術

生成AIの活用は、業務効率化を促進する一方で、データ権限管理の不備による機密情報の漏えいといった新たなリスクも顕在化しています。本セッションでは、Copilotなどの生成AI導入する際に組織が取り組むべき適正なデータ権限管理の実現を中心に、データセキュリティ強化のための対策について解説します。

Varonis Systems Japan株式会社
セールスエンジニアリング本部 シニアセールスエンジニア
井上 高範 氏

セッション1-6 11月25日(火) 16:40~17:10
AIコーディングにおけるセキュリティの罠

AIによるコード自動生成は開発を加速しますが、その裏には新たなセキュリティの罠が潜んでいます。本講演では、AIが生成した脆弱なコードの実例や、意図せぬ情報漏洩リスクを解説。生産性向上の恩恵を受けつつ安全な開発体制を築くための実践的な対策を、専門家の視点でお伝えします。

GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社
アセスメントサービス部 診断1課
松本 隆則 氏

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Day2 11月26日(水) ゼロトラスト

境界防御モデルの限界を超え、企業のセキュリティを統合的に守る仕組みを実現する上で、「ゼロトラスト」アーキテクチャへの移行は不可欠。とはいえ、検討段階から進まない企業も少なくありません。本セクションではゼロトラストの基礎的な考え方を示しつつ、移行期における防御の勘所などを具体的に解説します。

モーニングセッション2 11月26日(水) 10:00~10:40
攻防を変える!現場視点のゼロトラスト

本当にゼロトラストを導入する必要はあるのか?攻撃者視点と現場の運用課題を融合したゼロトラスト導入について解説し、限られたリソースで現実的に進める方法を共有します。

株式会社トライコーダ
代表取締役
上野 宣 氏株式会社トライコーダ 代表取締役。ハッキング技術を駆使して企業などに侵入を行うペネトレーションテストや各種サイバーセキュリティ実践トレーニングなどを提供。OWASP Japan代表、株式会社Flatt Security社外取締役、グローバルセキュリティエキスパート株式会社社外取締役などを務める。

※本講演は過去の再放送です。講演内容は配信当時(2025年5月27日)の情報となります。

セッション2-1 11月26日(水) 10:50~11:20
初めてのSaaS ID管理、どう乗り越えた? 導入時の課題と成功事例を解説

SaaSのID管理を始めたいけれど、何から手をつけるべき?本セッションでは、IDaaS導入で直面する「アカウント管理の煩雑化」や「セキュアなアクセス制御」といった具体的な課題を深掘り。HENNGEの長年の経験から導き出された導入の4ステップ(ユーザー登録、SaaS接続、アクセス制御、全社展開)ごとの成功戦略と、スムーズな移行を可能にする実践的な秘訣を事例を交えてお伝えします。

HENNGE株式会社
Product Planning & Research Division, Go-To-Market Strategy Section
玉野 雄大 氏

基調講演2-1 11月26日(水) 13:00~13:40



セッション2-3 11月26日(水) 13:50~14:20
安心できるゼロトラストセキュリティの構築には運用の複雑さやコスト高の低減が欠かせない

マルウェア対策や情報漏洩対策としてゼロトラストセキュリティの導入には、同時に複雑に絡み合った既存のソリューションの工数やコストの低減が欠かせぬ重要な経営課題です。統合プラットフォームのibossのZero Trust SASEを導入することで、それらの課題も解消します。

iboss Japan合同会社
カントリーマネージャー
小林 容樹 氏

Day2 11月26日(水) 認証

FIDO 2.0やパスキーなどの普及が進む一方で、認証の前提となるアイデンティティー(ID)の整理や権限管理といった課題は依然として見過ごされがちです。本セクションでは、ゼロトラスト時代の中核であるアイデンティティーの守り方を、認証技術とID統制という2つの軸から見直す機会を提供します。

基調講演2-2 11月26日(水) 15:10~15:50
認証認可唯我独尊 第参章

なかなかに語り尽くすことができない認証・認可のセキュリティ。このセッションタイトルも早3回目となりました。今回は実際に認証・認可を悪用された事例を取り上げ、その原因にスポットライトを当てていきます。そして、認証・認可を脅かす攻撃にはどのようなものがあるのか。我々が特に注目すべきと考えるものを紹介し、整理していきます。誰とも代わることのできない。そのままに尊い。文字通り「唯我独尊」である皆さんのアカウントをどう守っていくのか。窃取されたことに気付けるのか。はたまた、阻止することができるのか。このセッションで大いに一緒に悩んでみませんか。証認可唯我独尊 第参章。開幕です(第壱章レポート記事第弐章レポート記事)。

株式会社インターネットイニシアティブ 根岸 征史 氏(@MasafumiNegishi外資系ベンダ等で、ネットワーク構築、セキュリティ監査、セキュリティコンサルティングなどに従事。2003年 IIJ Technologyに入社、セキュリティサービスの責任者として、セキュリティ診断など数多くの案件を担当。現在はIIJのセキュリティインシデント対応チームに所属し、主にセキュリティ情報の収集、分析、対応にあたっている。

SBテクノロジー株式会社 辻 伸弘 氏(@ntsujiコンピュータの専門学校に通いながら、サイバーセキュリティを手探りで学び、侵入テストの仕事に就きたくて上京。現在は、侵入テストだけでなく、事件・事故を調査するセキュリティリサーチの仕事にも携わっている。侵入テストで培った攻撃者視点や分析力と、リサーチで得た情報・知識を基に、執筆や講演などのエバンジェリストとしても幅広く活動する。

脅威情報分析チーム LETTICE piyokango 氏(@piyokangoインシデントや脆弱性をはじめとしたさまざまなセキュリティ事象のファクトをひたすらに追い求めるセキュリティインコ。Xやブログ「piyolog」、講演、執筆の他、ポッドキャスト「セキュリティのアレ」にも参加し、セキュリティ情報の発信を10年以上続けている。

セッション2-5 11月26日(水) 16:00~16:30
ランサムウェア感染リスクを最小化するクレデンシャル情報戦略 - 特権アクセス・パスワード管理による侵入/横展開防止・ゼロトラスト強化 -

Keeper Securityによるクレデンシャル管理戦略でランサムウェアの侵入・横展開を抑止します。企業向けパスワード/パスキー管理、特権アクセス管理、シークレット管理、セッション管理、操作証跡・監査連携を組み合わせ、アクセス権最小化とゼロトラストを実装。監査・コンプライアンス要件に適合する証跡設計とレポーティングの要点を示し、内部統制と迅速なインシデント対応を両立させます。

Keeper Security APAC株式会社
Asia Pacific Region APAC Lead of sales engineering
池原 正樹 氏

セッション2-6 11月26日(水) 16:40~17:10
「通す」から「見抜く」時代へ ――ゼロトラスト志向でアップデートする認証のこれから

アカウント乗っ取りなどの増加により、「認証=安全」という前提は変わりつつあります。いま求められているのは、ユーザーを“通す”ための認証ではなく、危険を“見抜く”ための認証です。本セッションでは、Ciscoが提唱するゼロトラスト志向のもと、あるべき認証の姿を再定義し、一過性で終わらせない新しい認証戦略を紹介します。

SB C&S株式会社
エバンジェリスト
大塚 正之 氏

シスコシステムズ合同会社
パートナー事業 ビジネス開発本部 アーキテクチャビジネス推進部 パートナービジネスデベロップメントスペシャリスト
冲中 恒雄 氏

セッション2-7 11月26日(水) 17:20~17:50
なぜ今、顔認証なのか?注目される背景と事例から学ぶ導入効果

ランサムウェアの被害が急増するなか、セキュリティ強化の一つとして多要素認証の導入が各種ガイドラインで推奨されています。特に注目されているのが、セキュリティと利便性を両立できる顔認証です。本講演では各種ガイドラインを踏まえ、なぜ今顔認証を導入すべきか、その優位性について事例を交え紹介します。

株式会社日立ソリューションズ
セキュリティプロダクト本部 セキュリティプロダクト第3部 技師
堀 祐二 氏

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Day3 11月27日(木) クラウドセキュリティ

事業の根幹をクラウドが担いつつある今、クラウドセキュリティの不備は事業停止やデータ漏洩につながりかねません。本セクションでは、リスク回避のための抜け漏れのない対策を学ぶとともに、IT環境が複雑化する中で人の知とテクノロジーで統合的な防御を実現するヒントを探ります。

モーニングセッション3 11月27日(木) 10:00~10:40
セキュリティインシデントを他人事にしてはならない〜実際の事例から見えたこと〜

様々なメディアから今やほぼ毎日ランサムや情報漏洩のインシデントが起きていることは目にしているはずである。しかしどうであろう、自分たちにも襲いかかるかも知れないという気持ちでこうしたニュースを見ている人はほとんどいないのではないだろうか。最近ではサプライチェーンという言葉も当たり前になったように、単体で動く組織は珍しく複数の組織が情報を共有、連携しながら製品やサービスなどが生み出されることが一般的であり、このことからも他組織で起きたインシデントから学ぶべきことは実は多いのが現実である。本講演では関わった事例のいくつかを紹介するとともに今、平時にこそすべきことは何かについて言及したい。

大阪大学
D3センター 教授, CISO
猪俣 敦夫 氏2008年 奈良先端科学技術大学院大学准教授, 2016年 東京電機大学教授, 2019年より現職。大阪大学教授, CISO、大阪府警察・奈良県警察セキュリティアドバイザ、一般社団法人JPCERT/CC理事他。

※本講演は過去の再放送です。講演内容は配信当時(2025年5月28日)の情報となります。

セッション3-1 11月27日(木) 10:50~11:20

図研ネットウエイブ株式会社

セッション3-2 11月27日(木) 11:30~12:00
SaaSは便利。でも危ない。〜SSPMで“便利”と“安全”を両立する方法〜

SaaSは業務効率を高める一方で、設定ミスや権限管理の甘さが情報漏洩リスクを招くことも。本セッションでは、SSPM(SaaS Security Posture Management)を活用し、“便利さ”と“安全性”を両立するための実践的なアプローチを解説します。

株式会社マクニカ
マクニカネットワークスカンパニーセキュリティ第1事業部第1営業部第1課 担当
迫間 櫻子 氏

基調講演3-1 11月27日(木) 13:00~13:40
インフォスティーラーが変えたクラウド環境のアタックサーフェス

2025年春に多発した国内証券会社のオンライン口座乗っ取り事件は、セキュリティ業界に大きな衝撃を与えました。とりわけMFA(多要素認証)の突破が注目されましたが、本件はインフォスティーラーを用いた次世代型の攻撃パターンを象徴するものとして読み解くべきでしょう。インフォスティーラー型の攻撃は、ランサムウェア侵入の「玄関口」としても機能し、被害が激化しています(例:英ジャガー・ランドローバー社の長期生産停止)。本講演では、最新の事例を基にインフォスティーラー型攻撃の手口を詳細に解説するとともに、企業が特に注視すべきクラウド環境のアタックサーフェス(攻撃対象領域)に、この脅威がもたらす本質的な変化を考察します。

多摩大学大学院
特任教授
西尾 素己 氏サイバーセキュリティ戦略、経済安全保障領域担当として活動。幼少期より世界中のトップホワイトハッカーと共にサイバー攻撃と防衛の技術を磨き、2つの新規事業立ち上げやセキュリティベンダーでの基礎研究等を経て現職。

Day3 11月27日(木) アタックサーフェス管理

Whois廃止とRDAP移行はアタックサーフェス管理(ASM)製品市場の転換点。また、米CISAの義務化を受け、能動的な防御は「常時可視化」と「即時対処」を意味するようになりました。本セクションではこうした世界の潮流を理解し、日本企業が現実的な形でサイバーリスクに対処するための知識を共有します。

基調講演3-2 11月27日(木) 15:10~15:50
ASMを意思決定エンジンへ:優先度駆動の能動的防御

攻撃者視点で外部資産を継続発見し、リスク優先度で対処を自動化します。ASMを“点の収集”から“意思決定エンジン”へ再設計し、クラウド・子会社・委託先まで可視化と即応を両立します。TtD(検知時間)/TtC(封じ込め時間)短縮と運用コスト最適化の実践手順を具体提言します。EASM連携資産同定→脆弱性→露出→悪用可能性のスコアで優先度決定、KPIに直結させます。現場主導で進めます。

サイバーセキュリティアドバイザー
名和 利男 氏

海上自衛隊において護衛艦の戦闘情報中枢業務、航空自衛隊において防空指揮システムのセキュリティ担当業務等に従事。その後JPCERT/CC、民間のサイバーセキュリティ会社等に所属し、専門分野である情報分析とインシデントハンドリングの経験と実績を活かした、サイバー演習やアナリストトレーニング等の能力向上支援を提供。近年はサイバー脅威インテリジェンス(特に地政学リスク)、外交安全保障やアクティブディフェンスに関する業務に従事。

セッション3-5 11月27日(木) 16:00~16:30
ASMの運用で差が付く事業継続 ~グループ全体で実践するASM活用戦略~

サプライチェーン全体を巻き込んだサイバー攻撃の増加を受け、自社だけでなくグループ会社全体へASM(アタックサーフェスマネジメント)ツールを導入する企業が増えています。しかしながら、効果的な運用には、情報システム部門だけでなく、グループ会社、サーバ管理者など多様な運用者にも“使いやすい”ASMツールの選定が不可欠となっています。本セッションでは、攻撃者目線で攻撃対象領域を継続的に可視化することがなぜ事業継続の鍵なのか、運用定着などの現場に役立つ具体的ノウハウを紹介します。

エムオーテックス株式会社
サイバーセキュリティ本部 アソシエイト
田野 真也 氏

セッション3-6 11月27日(木) 16:40~17:10
その目的を達成するため、ASMでどこまで管理しますか?

ようやく市場に浸透し始めているASM。一括りでASMと言っても色々なタイプのASMがあり、どれを選択するかは悩みどころです。本講演では、ASMが必要になった元々の背景とその本質を振り返り、本来、本当に何が必要だったのかを見つめ直して、その悩みを解消できる情報を提供します。

ULTRA RED, Ltd.
Product Management リージョナル プロダクト マネージャー プリンシパル セキュリティ エンジニア
橋本 賢一郎 氏

協賛:Kela株式会社

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Day4 11月28日(金) エンドポイントセキュリティ

エンドポイント対策は一般的には順調に進みつつあるように見えますが、管理外端末やUSBデバイス、アラート疲れ、EDRをすり抜ける攻撃など、課題は山積しています。本セクションではエンドポイントセキュリティの「第二フェーズ」における課題を掘り下げ、運用の現場力を高める実践的な対策とノウハウを解説します。

モーニングセッション4 11月28日(金) 10:00~10:40
エンドポイントを守るために気にすべきこと

最近発生したいくつかのインシデントからエンドポイントを守るために必要なことについて解説します。管理システムやVPNからの攻撃、エンドポイントへの直接アクセス、重要情報をどう管理するかなど、考慮するべきポイントや実施の課題について解説します。

株式会社川口設計
代表取締役
川口 洋 氏日本のサイバーセキュリティを設計することをミッションとする川口設計代表。 サイバーセキュリティに関するコンサルティングや人材育成トレーニングを提供している。 また、消費者庁やカジノ管理委員会のアドバイザーを務め、官公庁のサイバーセキュリティ向上に協力している。コミュニティのHardeninig ProjectやISOG-Jの活動を通じ、エンジニアの交流や能力向上にも貢献している。CISSP、CEH。

※本講演は過去の再放送です。講演内容は配信当時(2024年8月29日)の情報となります。

セッション4-1 11月28日(金) 10:50~11:20
ランサムウェアに負けないサイバーセキュリティ体制の構築に向けて

ランサムウェア被害を契機にEDRの導入をご検討されるケースが増えていますが、その前に「侵入を水際で食い止める」役割を担うEPPも極めて重要です。本セッションでは、EPPの役割と防御強化策をElements EPPの事例で解説します。さらに、EDR導入のメリットと運用の注意点に触れ、今後のエンドポイントセキュリティ対策を解説します。

ウィズセキュア株式会社
サイバーセキュリティ技術本部 ソリューションアーキテクト
太田 浩二 氏

基調講演4-1 11月28日(金) 13:00~13:40



セッション4-3 11月28日(金) 13:50~14:20
ランサムウェア被害の過半数は「脆弱性」が原因だった!? 効率的かつ効果的な対策を施すためのIT資産管理

業種・業界を問わず猛威を振るっているランサムウェア攻撃。被害の原因はさまざまですが、中でもVPN機器の脆弱性を突いた不正アクセスは、被害全体の半数以上という調査も。リスクから自社を守るには、IT資産を把握し、脆弱性対策を徹底していくことが重要です。本セミナーでは、効率的で安全なIT資産の運用管理について、「SKYSEA Client View」の活用法を含めてご紹介します。

Sky株式会社
ICTソリューション事業本部 カスタマーサポート部
小澤 風花 氏

Day4 11月28日(金) マネージドサービス

人材不足や運用負荷増大を背景に監視や対応の属人化やインシデント対応遅れなどが課題なっています。マネージドセキュリティサービスは有効な解決策ですが、丸投げによる可視性の欠如などを不安に思う企業もあるようです。本セクションでは、セキュリティ運用を最適化して付加価値の高い業務にシフトするための知恵を共有します。

基調講演4-2 11月28日(金) 15:10~15:50
自社に合ったセキュリティ運用・対応とは?~内製化とアウトソースのベストミックス

組織に必要なセキュリティ運用・対応において、何を内製化し何をアウトソースするかは、システム環境やサイバー攻撃だけでなく自組織のリソース(予算・人員)やセキュリティの経験値にも影響を受けるため絶対の正解はありません。本講演では、内製化とアウトソースのバランス最適化実現のためのポイントをお伝えします。

GMOサイバーセキュリティ by イエラエ株式会社
サイバーセキュリティ事業本部 執行役員 兼 副本部長
阿部 慎司 氏大手電気通信事業者にてSOC責任者やITU-Tでの国際標準化活動を経験後、GMOイエラエにてSOCイノベーション事業を立ち上げ。ISOG-JやSOCYETI、IPA専門委員など幅広く活動。CISSP。

セッション4-5 11月28日(金) 16:00~16:30
そのセキュリティ運用、限界では? ~属人化・人材不足・アラート疲弊をMDRで打破~

現場の属人化・人材不足・アラート疲弊など、セキュリティ運用の課題をMDRでどう解決できるのか。検知・対応・復旧をワンストップで提供するMDRサービスの構成と導入効果を、実例を交えてわかりやすく解説します。少人数でも回る体制づくり、導入前後の評価指標(例:ROI)も提示。

NTTセキュリティ・ジャパン株式会社
セキュリティ戦略部 担当部長
細江 正悟 氏

セッション4-6 11月28日(金) 16:40~17:10
今後の必須攻撃対策!マネージドサービス選定の再重要ポイントとは?

本当に攻撃から守れるかどうかは、マネージドサービスの選定に大きく影響します。何をどのように監視・運用するのか、どんな情報を活用しているのか、どのように脅威を検知し、侵入後の対策をどのように実施しているのか。本セミナーでは、真に価値あるマネージドサービスを選定する為の役立つ情報をご提供いたします。

オープンテキスト株式会社
営業部 シニアアカウントエグゼクティブ
清川 治光 氏

セッション4-7 11月28日(金) 17:20~17:50
マネージドサービス導入の落とし穴?チューニングで差がつく運用最適化

マネージドサービスはどこも同じではなく、導入時のチューニングこそがその後の運用の最適化のカギを握ります。本講演ではArctic Wolfのソリューションを例に、マネージドサービス検討の際に重要視すべきポイントをご紹介します。

テクマトリックス株式会社
ネットワークセキュリティ事業部 第3営業部 セキュリティプロダクツ営業3課
野村 修也 氏

協賛:アークティックウルフジャパン合同会社

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Day5 12月1日(月) ランサムウェア対策

ランサムウェアは現実的な経営リスク。近年は取引先や子会社などサプライチェーンを経由した侵入被害が増加しており、万が一に備えた事業継続や復旧の仕組みが強く求められています。本セクションではランサムウェアに強い組織づくりをテーマに、出口対策に関するソリューションや実践的なノウハウを紹介します。

モーニングセッション5 12月1日(月) 10:00~10:40
備えあっても憂いあり! ランサムウェア攻撃の迷宮で"最悪を避ける力"を養うためのアイテムとは

日々複雑化、巧妙化するランサムウェア攻撃は、まるで出口の見えないラビリンス(迷宮)です。その進化によって"突破困難"となった脅威に対し、どのように対応すればよいのでしょうか。「完璧な備え」ではなく、今求められる「最悪を避ける力」についてのポイントを事例をベースにお話します。

GMOあおぞらネット銀行株式会社
執行役員 CIO兼CISO
金子 邦彦 氏大学卒業後、ITベンチャーやSIer、某大手金融グループのネット証券などで勤務。43歳でGMOクリック証券に転職し、システム企画、コンプライアンスの責任者として従事し、グループ内公募で、ネット銀行立ち上げに参加し、開業時よりCIO&CISOを担当。自称『日本一チャラい銀行CIO&CISO 』金融ISACには設立時から参画し、前スキルアップWG座長。評価の高いサイバー演習サイバークエスト立ち上げメンバーの一人。サイクエの『怖い役員』役で有名(?)

※本講演は過去の再放送です。講演内容は配信当時(2025年8月29日)の情報となります。

セッション5-1 12月1日(月) 10:50~11:20

サイバーリーズン合同会社

基調講演5 12月1日(月) 13:00~13:40
事例で学ぶ、国内企業にランサムウェア被害が拡大する本当の理由 ~なぜ対策が不十分なのか、なぜ復旧が進まないのか~

近年、多くの国内企業がランサムウェアの被害を受け、その復旧に長い時間を要するケースが後を絶ちません。なぜ被害は増え続けるのか、なぜ従来の対策では効果が出ないのか。本講演では、ランサムウェア被害の実態と、誤解されがちな対策の本質を事例とともに解説します。各企業にとって必ず有効な対策は存在します。その見極めと実践のポイントをお伝えします。

神戸大学大学院教授
情報セキュリティ大学院大学客員教授 博士(工学)
森井 昌克 氏1958年 生まれ。大阪府出身。1989年 大阪大学大学院工学研究科博士後期過程通信工学専攻修了、京都工織大学工芸学部助手。1990年 愛媛大学工学部講師、1995年 徳島大学工学部知能情報工学科教授、2005年 神戸大学工学部教授、2008年より神戸大学大学院工学研究科教授。

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